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大動脈弁下狭窄

6歳、27kgの大動脈弁下狭窄。新生児期に大動脈縮窄症の手術をしている。僧帽弁は乳頭筋が1つしかない"パラシュート"僧帽弁。僧帽弁の弁上狭窄輪はないけど、shone complexと呼んでもいいのだろう。shone complexは本当に程度の差が大きいと思う。手術はH先生、僕、D君。エコーではわからなかったけど、大動脈弁は2尖弁だった。大動脈弁越しに繊維性の肥厚と、流出路に飛び出した筋肉を切除する。繊維性の肥厚は剥離して、筋肉はメスで切除。流出路は完全に広がった。




麻酔科の先生は昨日と違う先生で、男前の口の悪い面白い先生。H先生がいつも助手をしているP先生に吠えている時のモノマネをするのがはやっていて、何かあるごとにH先生のモノマネをしている。今やっている事はちょっと飽きているのかネタが欲しいらしい。今日はH先生がずいぶん遅れてやってきて、待っている間やることもないので黙って待っていると、この麻酔科の先生『嵐の前の静けさだね~』とにやにや。ところが、嵐がやってくるどころか、H先生は今日は吠える事もなくむしろ上機嫌で手術が終る。『良い年をね~!!』とH先生が出て行った直後に、この麻酔科の先生が不満げに『なんで何も言われないんだよ~。つまらない!!』と。





今年最後の手術。うれしいダメ出しで終了。


















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このブログの登場人物
A教授:この病院のボス。手術中の紳士的な態度もさることながら、普段の笑顔も素敵。 H先生:A教授と同じ立場のボス。手術中は吠える鬼神に化す。手術を離れるとびっくりするくらい温かい人。実はいろいろな人のことをよく考えているのはこの先生。スロバキア人。 心臓先生:定年まじかのベテラン心臓外科医。みんなの指導医で、論文の数も凄まじく、統計処理も天才的。アフリカのブルンジ人。 J先生:兄貴のような執刀医。明るくて楽しいのだけど、感情の起伏が激しくて手術中は叫びまくることも。でも、その次の瞬間には笑っている。ギリシャ人の血をひくドイツ人。2012年の8月からベルリンの小児心臓外科のボスとして赴任。 C先生:推定年齢45~48歳の女医さん。だれも本当の年齢は知らない。長くこの病院に勤めていて、J先生の去った後、ようやく執刀医の位置に。ドイツ人。 L先生:J先生の後がまで赴任してきた先生。アメリカで修行した経験あり。ドイツ人らしい慎み深いいい人。 P先生:30歳の唯一の若者。元気でいい奴だけど、ちょっと性格が悪く看護師さんからは嫌われていたりいなかったり。H先生と同じスロバキア人で、H先生の保護下にいる。やや過保護?! D君:元々はスクラブナースだったけど才能を見いだされて手術アシスタントに。
プロフィール

遮断鉗子

Author:遮断鉗子
心臓外科医のブログです。
小児心臓外科医(35歳 心臓外科 10年目)のドイツ留学記です。
2010年7月からドイツに。

毎日の手術の事を中心に。ドイツビールの紹介もしていきます。

心臓同好会
心臓を熱く語る、勉強するみんなの会です!! こちらにも遊びにきてくださ~い!!
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