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両大血管右室起始症

8ヶ月、7kgの両大血管右室起始症、肺動脈弁狭窄症。心室中隔欠損はこちらではかなり珍しい両大血管下欠損(double committed type)。手術はA教授、心臓先生、僕。最初は肺動脈越しに心室中隔欠損を閉じるつもりだたけど、肺動脈弁そのものが厚くてかなり視野の邪魔になることから、弁尖直下の部分1/3以外は三尖弁越しに針糸をかけパッチを縫着して、その後に残りの部分を肺動脈弁越しに閉鎖。心室中隔を閉鎖する前までは弁輪の大きさは十分だったが、パッチとプレジェットの分だけ弁輪部が狭くなったのか、パッチがあたって固定され伸びなくなったのか、前に計っていた弁輪は心室中隔も含んでいたから実際の大きさでなかったのか、理由はともかく、このまま残しておくには小さすぎるため弁輪切開して右室まで切り込むことに。こうなると心室中隔は丸見えで、苦労して閉じたのが何だったの?とA教授も残念そう。

今日もカイヘイ隊勤務。心臓先生と何事もなくカニュレーションまで終了。



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このブログの登場人物
A教授:この病院のボス。手術中の紳士的な態度もさることながら、普段の笑顔も素敵。 H先生:A教授と同じ立場のボス。手術中は吠える鬼神に化す。手術を離れるとびっくりするくらい温かい人。実はいろいろな人のことをよく考えているのはこの先生。スロバキア人。 心臓先生:定年まじかのベテラン心臓外科医。みんなの指導医で、論文の数も凄まじく、統計処理も天才的。アフリカのブルンジ人。 J先生:兄貴のような執刀医。明るくて楽しいのだけど、感情の起伏が激しくて手術中は叫びまくることも。でも、その次の瞬間には笑っている。ギリシャ人の血をひくドイツ人。2012年の8月からベルリンの小児心臓外科のボスとして赴任。 C先生:推定年齢45~48歳の女医さん。だれも本当の年齢は知らない。長くこの病院に勤めていて、J先生の去った後、ようやく執刀医の位置に。ドイツ人。 L先生:J先生の後がまで赴任してきた先生。アメリカで修行した経験あり。ドイツ人らしい慎み深いいい人。 P先生:30歳の唯一の若者。元気でいい奴だけど、ちょっと性格が悪く看護師さんからは嫌われていたりいなかったり。H先生と同じスロバキア人で、H先生の保護下にいる。やや過保護?! D君:元々はスクラブナースだったけど才能を見いだされて手術アシスタントに。
プロフィール

遮断鉗子

Author:遮断鉗子
心臓外科医のブログです。
小児心臓外科医(35歳 心臓外科 10年目)のドイツ留学記です。
2010年7月からドイツに。

毎日の手術の事を中心に。ドイツビールの紹介もしていきます。

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