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大『助手』論 第2助手 編~2助手のポジションvol.9~ 世界はヒトが作る

所詮、ヒトなのだと思う。

どんなことをするにしても、それは所詮ヒトのする事であり、そこに発生する全ての事はヒトが作り出している事。その空間や時間を世界と呼ぶことにする。

手術も同じことである。手術をするのも、手術を受けるのも、それをいろいろな形で助けるのも、全てヒトのする事。その世界に参加するヒトは、執刀医だろうが、助手であろうが、下っ端であろうが、スクラブナースであろうが、患者さんでも、みんな等価値であり、それぞれが参加する事で世界が存在すると思う。

医療に携わるヒトの多くは、患者さんを元気にしたいというとてもとても美しい気持ちを誰もが一度は持っていたと思う。医療者の多くの原点はその気持ちだと思う。金や名誉を求めるヒトは医療の世界には少ないし、そもそも、そういうヒトとははじめから一緒に仕事はできないし、そうヒトを除外する健全な環境がまだ日本の医療界には残っていると思う。

僕たちは、患者さんが元気になった時に、それに自分が何らかの形で参加できたときに、このうえない幸せを感じる。それさえあれば、どんな苦労も我慢できる。




こんな事を言うと、『お前、大丈夫か?』と言われるかもしれないけど、ヒトはそれぞれに世界というか宇宙を持っていると思う。それを、自覚しているかどうかで随分違ってくると思う。多くのヒトはそれを自覚していない。だからこそ、チャンスなのだと思う。

自分が幸せと思う世界を、手術室の中や仕事場でできるだけに具体的に構築して、その中に周りを巻き込んでいく。だれもが、と言うのは難しいけど、手術に入るメンバーのみんなが心地よいという世界の構築はそう難しくない。自分たちのやっていることが、たとえ細かい事であっても、どれだけ患者さんのためになり、それがどれだけ患者さんを助けているかということの意味を一つ一つ明らかにすること。その世界を具体的に微に入り細に入り具体的に構築していく作業こそ下っ端にできる最大の仕事ではないかと思う。そして、その世界にみんなを引きずり込んで幸せを共有してもらう。それを意識的にすることで、自分の幸せな世界をみんなに共有してもらい、さらにそれぞれの幸せな世界を持ちあって、さらに幸せな世界を大きく育てていく事は、『下っ端』心臓外科医にも出来る事だと思っている。全てのスタッフとの距離感の近い『下っ端』心臓外科医にしか出来ない事かもしれないと思う。

自分が心臓外科医として恵まれてない、だとか、不幸だと嘆く前に、周りのスタッフも同じ思いをしていないか、考えてみよう。そして、その人たちのために自分に何が出来るかを考えてみよう。


僕は幸せになる方法は2つあると思っている。一つは自分だけが幸せになる方法。何があっても自分の利益だけを追求するやり方。もう一つは、周りのヒトみんなを幸せにしようとする方法。人は関係の中で生きているのだから,周りの人が幸せになったときに自分も気がつけば幸せになっているはず。

僕は、『下っ端』心臓外科医としては、いつも周りを幸せにしたいと思う。それが、なによりも自分を幸せにできる方法だと信じている。




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見習いますー!

周りのひとの幸せが自分の幸せって、すごーく素敵ですね!!わたしも今日から、自分も周りの人のために何かできることを小さなことからでもやってみたいと思います(^_^)

僕もがんばります

偉そうな事を言っていますが、僕もなかなか出来ている訳ではありません。
僕も頑張ります!!

コメントありがとうございました!!

何年経っても ブレていない先生を尊敬します〜。
周りの人 皆が笑って過ごしていたら幸せですね。

No title

本当にそうですね。

遮断鉗子先生の姿をみて、そう意識しながら頑張っているのが
素敵だとおもいます。
このブログの登場人物
A教授:この病院のボス。手術中の紳士的な態度もさることながら、普段の笑顔も素敵。 H先生:A教授と同じ立場のボス。手術中は吠える鬼神に化す。手術を離れるとびっくりするくらい温かい人。実はいろいろな人のことをよく考えているのはこの先生。スロバキア人。 心臓先生:定年まじかのベテラン心臓外科医。みんなの指導医で、論文の数も凄まじく、統計処理も天才的。アフリカのブルンジ人。 J先生:兄貴のような執刀医。明るくて楽しいのだけど、感情の起伏が激しくて手術中は叫びまくることも。でも、その次の瞬間には笑っている。ギリシャ人の血をひくドイツ人。2012年の8月からベルリンの小児心臓外科のボスとして赴任。 C先生:推定年齢45~48歳の女医さん。だれも本当の年齢は知らない。長くこの病院に勤めていて、J先生の去った後、ようやく執刀医の位置に。ドイツ人。 L先生:J先生の後がまで赴任してきた先生。アメリカで修行した経験あり。ドイツ人らしい慎み深いいい人。 P先生:30歳の唯一の若者。元気でいい奴だけど、ちょっと性格が悪く看護師さんからは嫌われていたりいなかったり。H先生と同じスロバキア人で、H先生の保護下にいる。やや過保護?! D君:元々はスクラブナースだったけど才能を見いだされて手術アシスタントに。
プロフィール

遮断鉗子

Author:遮断鉗子
心臓外科医のブログです。
小児心臓外科医(35歳 心臓外科 10年目)のドイツ留学記です。
2010年7月からドイツに。

毎日の手術の事を中心に。ドイツビールの紹介もしていきます。

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