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2例目 グレン手術

3ヶ月、4kgの左室低形成症候群。術後に三尖弁逆流がでてきて、今回はグレン手術と三尖弁形成。手術はH先生、僕、学生さん。心室細動下で三尖弁形成。三尖弁は正常の形ではなく、中隔尖にクレフトがあるように見えた。一旦そこを閉鎖してみたけど逆流がとまらなかったので、縫ったところを外して予定通りDe vegaで弁輪縮小。グレンも大きめの吻合口で奇麗な仕上がり。しかし、酸素飽和度が上がらず閉胸せずに終了。

三尖弁の形成はもっとしつこくやるのかと思ったらあっさりと方向転換して終了。術後の逆流もなかった。H先生はあれ以上やって弁を壊したら大変なことになるから、と。行く所は徹底的に行くけど、引く所はあっさりと引く。たまに、ものすごく臆病だと思う事もあるけど、話を聞くと納得できる。こういう引き際を見極められるのは、その先のことをきちんと予想できて自分のできることととできない事の境目を知っているからで。蛮勇とならない勇気と、臆病にならない慎重さのバランスをもてる人になりたい。



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このブログの登場人物
A教授:この病院のボス。手術中の紳士的な態度もさることながら、普段の笑顔も素敵。 H先生:A教授と同じ立場のボス。手術中は吠える鬼神に化す。手術を離れるとびっくりするくらい温かい人。実はいろいろな人のことをよく考えているのはこの先生。スロバキア人。 心臓先生:定年まじかのベテラン心臓外科医。みんなの指導医で、論文の数も凄まじく、統計処理も天才的。アフリカのブルンジ人。 J先生:兄貴のような執刀医。明るくて楽しいのだけど、感情の起伏が激しくて手術中は叫びまくることも。でも、その次の瞬間には笑っている。ギリシャ人の血をひくドイツ人。2012年の8月からベルリンの小児心臓外科のボスとして赴任。 C先生:推定年齢45~48歳の女医さん。だれも本当の年齢は知らない。長くこの病院に勤めていて、J先生の去った後、ようやく執刀医の位置に。ドイツ人。 L先生:J先生の後がまで赴任してきた先生。アメリカで修行した経験あり。ドイツ人らしい慎み深いいい人。 P先生:30歳の唯一の若者。元気でいい奴だけど、ちょっと性格が悪く看護師さんからは嫌われていたりいなかったり。H先生と同じスロバキア人で、H先生の保護下にいる。やや過保護?! D君:元々はスクラブナースだったけど才能を見いだされて手術アシスタントに。
プロフィール

遮断鉗子

Author:遮断鉗子
心臓外科医のブログです。
小児心臓外科医(35歳 心臓外科 10年目)のドイツ留学記です。
2010年7月からドイツに。

毎日の手術の事を中心に。ドイツビールの紹介もしていきます。

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