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フォンタン手術

12歳、30kgの両大血管右室起始症、大血管転移症、肺動脈狭窄、右室性単心室、右胸心で、3歳の時にGlenn手術を受けている。下半身の静脈は半奇静脈に流入している。今回はフォンタン手術。手術はC先生、僕。17mmの導管を心臓の左側に通して、窓無し。剥離の時に肺動脈から出血したけど、それも二人で対処できたし、この手の手術ならC先生と二人でできるようになってきた。尤も、出血のときにC先生が怖じ気つかなくなったのが一番の勝因だけど。術後は酸素化が悪くてNOを開始。NOと一緒に挿管のままICUへ。

12歳までフォンタン手術を遅らせたのは、この子の血行動態がグレンの時にすでにほぼフォンタンの状態とも言える血行動態だという事もあるけど。この子は東欧の貧しい国の出身。3歳で手術をしてから、この手術のためにお金が必要で、その時間がかかったということらしい。

ICUで子どもに抱きつかんばかりのお父さんの後ろ姿を見て、思わず目頭が熱くなった。

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このブログの登場人物
A教授:この病院のボス。手術中の紳士的な態度もさることながら、普段の笑顔も素敵。 H先生:A教授と同じ立場のボス。手術中は吠える鬼神に化す。手術を離れるとびっくりするくらい温かい人。実はいろいろな人のことをよく考えているのはこの先生。スロバキア人。 心臓先生:定年まじかのベテラン心臓外科医。みんなの指導医で、論文の数も凄まじく、統計処理も天才的。アフリカのブルンジ人。 J先生:兄貴のような執刀医。明るくて楽しいのだけど、感情の起伏が激しくて手術中は叫びまくることも。でも、その次の瞬間には笑っている。ギリシャ人の血をひくドイツ人。2012年の8月からベルリンの小児心臓外科のボスとして赴任。 C先生:推定年齢45~48歳の女医さん。だれも本当の年齢は知らない。長くこの病院に勤めていて、J先生の去った後、ようやく執刀医の位置に。ドイツ人。 L先生:J先生の後がまで赴任してきた先生。アメリカで修行した経験あり。ドイツ人らしい慎み深いいい人。 P先生:30歳の唯一の若者。元気でいい奴だけど、ちょっと性格が悪く看護師さんからは嫌われていたりいなかったり。H先生と同じスロバキア人で、H先生の保護下にいる。やや過保護?! D君:元々はスクラブナースだったけど才能を見いだされて手術アシスタントに。
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遮断鉗子

Author:遮断鉗子
心臓外科医のブログです。
小児心臓外科医(35歳 心臓外科 10年目)のドイツ留学記です。
2010年7月からドイツに。

毎日の手術の事を中心に。ドイツビールの紹介もしていきます。

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