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ファロー四徴症根治術

5ヶ月、4.8kgのファロー四徴症、MAPCA。肺動脈弁と主肺動脈そのものの狭窄はあまりきつくなくて、両側の肺動脈はかなり細かった。3回に渡ってMAPCAをコイル閉塞して肺動脈弁を風船で広げている。術前の血管造影では驚くほど左右の肺動脈は大きくなっている。右肺動脈の末梢の分岐部に狭窄があるのでそこは手術で広げる事に。手術はA教授、L先生、僕。心室中隔欠損はあまり大きくない。昨日のC先生と運針は同じだけど、かけた糸で視野を展開していくやり方ははC先生が忘れている所。こうやると全然やりやすさが違うのに。昨日やや圧差の残ったC先生の異常筋束の切開も、そうそう、ここをきちんとしないからだよ!!と僕の中で問題解決。肺動脈弁は2尖弁で肥厚していたのでシェービングだけ。右肺動脈の狭窄は自己心膜パッチで。

人工心肺から降りる前に、A教授が、『遮断鉗子、じゃあとはやっといて』と言って降りていった。L先生もいるからせめてもと、やらせてくれるのだろう。わざとではないと思うけど、こんな時に限って心房の切開線からどばどばと出血。こんなことはすごく珍しいけど、しっかり止血して終了。



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このブログの登場人物
A教授:この病院のボス。手術中の紳士的な態度もさることながら、普段の笑顔も素敵。 H先生:A教授と同じ立場のボス。手術中は吠える鬼神に化す。手術を離れるとびっくりするくらい温かい人。実はいろいろな人のことをよく考えているのはこの先生。スロバキア人。 心臓先生:定年まじかのベテラン心臓外科医。みんなの指導医で、論文の数も凄まじく、統計処理も天才的。アフリカのブルンジ人。 J先生:兄貴のような執刀医。明るくて楽しいのだけど、感情の起伏が激しくて手術中は叫びまくることも。でも、その次の瞬間には笑っている。ギリシャ人の血をひくドイツ人。2012年の8月からベルリンの小児心臓外科のボスとして赴任。 C先生:推定年齢45~48歳の女医さん。だれも本当の年齢は知らない。長くこの病院に勤めていて、J先生の去った後、ようやく執刀医の位置に。ドイツ人。 L先生:J先生の後がまで赴任してきた先生。アメリカで修行した経験あり。ドイツ人らしい慎み深いいい人。 P先生:30歳の唯一の若者。元気でいい奴だけど、ちょっと性格が悪く看護師さんからは嫌われていたりいなかったり。H先生と同じスロバキア人で、H先生の保護下にいる。やや過保護?! D君:元々はスクラブナースだったけど才能を見いだされて手術アシスタントに。
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遮断鉗子

Author:遮断鉗子
心臓外科医のブログです。
小児心臓外科医(35歳 心臓外科 10年目)のドイツ留学記です。
2010年7月からドイツに。

毎日の手術の事を中心に。ドイツビールの紹介もしていきます。

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