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僧帽弁形成術

8歳、21kgの僧帽弁閉鎖不全症。エコーではクレフトからの逆流で弁輪も拡大している。手術はA教授、P先生、僕。A教授は右側左房切開。クレフトを閉鎖して、De vegaで弁輪を縫縮して終了。人工心肺後のエコーでは逆流は全くなし。手術室で抜管して終了。

手術は全く問題なかったのだけど、このP先生にはいつもことながらちょっと参る。そんなに上手じゃないのに偉そうだし、全部人のせいにするし。胸骨開けるまで20分くらいかかった上に、胸腺の剥離で思ったようにいってないからといって、F◯CK!!と何度も叫ぶし。おい、胸腺の剥離だよ。それくらい怒らずにやろうよ。A教授の1助手は彼にとっては勝手が違うから仕方ない部分はあるけど、2助手が1助手的な手を出さざるを得ないし。それはいいとしても、それを嫌がって辞めさせようとするって、どういうことですか?A教授が、あ。そのままがいいよ、と言ってくれたのが僕としては救いだけど。閉胸のときも、看護師さんを怒鳴り散らす始末。僕もイライラしていたので、後はやっとくから学会の準備でもしておいでよ、と言って手を下ろさせる。その後は、看護師さんのP先生の愚痴を延々と聞かされる始末。うん、うん、あなたは間違っていないよ〜、と優しい言葉もかけてあげながら。

P先生、そもそもちょっと幼稚な性格でこの病院ではかなり甘やかされているから仕方ないと思うけど、もう長い間この病院にいて、きっと今さらにこにこしたり調子いいこと言ってみんなをおだてたりできない所まで自ら追いつめてしまったのだと思う。僕も若いときはそんなときがあったけど『移動』もしくは『転勤』という必殺技で、前の反省を活かしながら『次はこうしよう』と少しずつだけど進化していったような気がする。同時に、その度に、不必要なプライドも捨ててきたような気がする。外科医は絶対一人ではできないのだから、その人がほとばしる魅力を持っていない限り、嫌な言い方だけど計算された人間性や協調性は絶対に不可欠。みんなを気持ちよく仕事させるためには、こうしよう、ああ言おうと計算しながら繰り返すうちに、それが自分の訓練になり、いつのまにかそれが自分自身のやり方になっていくもの。もちろん、看護師さんを育てたり、スタッフを教育したりする上で言わないといけない事はある。それでも、いつも怒鳴る必要はないし、人には受け入れやすい言葉や言い方がある。そういう心使いをしていると周りがみんなわかった上で怒鳴るからこそ効果があり、みんなが納得してくれるのであって、よほど偉くない限り怒鳴りっぱなしでは流されるだけなのに。P先生、せめてもうちょっと大人になろう。



しかしな〜。こんな奴より序列が上にいかない僕は、相当だめってことなんだろうな〜。笑。 って。笑えない。。




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偉い人の反対

ずっと前にも書いたような気がしますが、
「偉い人の反対は偉そうな人」(歌:くるっと・まわって・いっかいてん より)
に当てはまりそう。

遮断鉗子さんのおっしゃる通り、P先生にはもっと大人になって頂きたいところでしょうけれど、当面は周りの人が大人にならざるを得ないのかもしれませんね。
こんなことを書き込んでいる私がまだまだ大人になれていないのですけれど。

No title

P先生、挫折とか「底」を知らないんですね、きっと。

「計算」というとあまり聞こえは良くないですが結局大人の振る舞いってそうなりますよね。でもいろんな人が集まってましてやそういう真剣勝負な場所ではそれは不可避じゃないかとも思います。どうなんでしょう・・・?

人徳があれば怒鳴っても人はついてきますよ。

猪木にビンタされたいっていう人がいるように・・って。
ちょっと違いますね(笑)。変な例ですみません・・。

No title

私術野を見てたらー、邪魔だーって、術中に頭突きされました。。。
私が下手だったのかな??精進しよう。

Re: 偉い人の反対

ニシキさん、コメントありがとうございます!!

全くその通りですね。ここの病院だけかもしれませんが、この幼稚性が『きちんと主張する』とわりと好意的に受け入れられている所に、日本人の僕は全く理解できない部分があります。そういう意味では周りは大人ですよね。懐の深さともいえるかもしれませんね〜。

僕も大人になりま〜す!!

また、気軽にコメントお願いします!!

Re: No title

すずさん、コメントありがとうございます!!

全くその取り!!だと思います。日本人の僕は、この甘ちゃんがまた言って〜という感じに思えてしまうんですよね。これから、この病院を離れていろいろな人に頭をたたかれて学ぶ事も多いかもしれませんね〜

また、気軽にコメントお願いします!!

Re: No title

ayamigoさん、コメントありがとうございます!!

その位の勢いがあったほうがいいのですが、自分のズペースを見つける必要はあったかもしれませんね〜!!
まあ、こういう小競り合いは助手同士でもやっている事ですからね〜

また、気軽にコメントお願いします!!

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Re: タイトルなし

yunaさん、コメントありがとうございます!!

学生も先生も色々いますよね〜。それだから面白いのですけどね。
お勉強、これからまだまだ大変だと思いますが、どうぞ頑張ってくださいね!!

また、気軽にコメントお願いします!!

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Re: タイトルなし

Yunaさん、コメントありがとうございます!!

実際の経験や具体的な興味は、基礎を勉強する上でも非常によいモチベーションになりますよね。大変だと思いますが、まだまだ、序の口です。頑張って下さいね!!

また、気軽にコメントお願いします!!
このブログの登場人物
A教授:この病院のボス。手術中の紳士的な態度もさることながら、普段の笑顔も素敵。 H先生:A教授と同じ立場のボス。手術中は吠える鬼神に化す。手術を離れるとびっくりするくらい温かい人。実はいろいろな人のことをよく考えているのはこの先生。スロバキア人。 心臓先生:定年まじかのベテラン心臓外科医。みんなの指導医で、論文の数も凄まじく、統計処理も天才的。アフリカのブルンジ人。 J先生:兄貴のような執刀医。明るくて楽しいのだけど、感情の起伏が激しくて手術中は叫びまくることも。でも、その次の瞬間には笑っている。ギリシャ人の血をひくドイツ人。2012年の8月からベルリンの小児心臓外科のボスとして赴任。 C先生:推定年齢45~48歳の女医さん。だれも本当の年齢は知らない。長くこの病院に勤めていて、J先生の去った後、ようやく執刀医の位置に。ドイツ人。 L先生:J先生の後がまで赴任してきた先生。アメリカで修行した経験あり。ドイツ人らしい慎み深いいい人。 P先生:30歳の唯一の若者。元気でいい奴だけど、ちょっと性格が悪く看護師さんからは嫌われていたりいなかったり。H先生と同じスロバキア人で、H先生の保護下にいる。やや過保護?! D君:元々はスクラブナースだったけど才能を見いだされて手術アシスタントに。
プロフィール

遮断鉗子

Author:遮断鉗子
心臓外科医のブログです。
小児心臓外科医(35歳 心臓外科 10年目)のドイツ留学記です。
2010年7月からドイツに。

毎日の手術の事を中心に。ドイツビールの紹介もしていきます。

心臓同好会
心臓を熱く語る、勉強するみんなの会です!! こちらにも遊びにきてくださ~い!!
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