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日本の医療を世界に知らしめる裏技

すぐに『海外では....』とか『欧米では.....』という人が大嫌いなので、そういう事はできるだけ言わないようにつとめてきたのだけど、今日は漠然と『世界』という言葉を使ってみた。『世界』というのはどこか?と言われると難しいけど、ここでは、どこの国に行っても現地の人に『日本の医療はすばらしいのでしょ?』と尋ねられるような状況のことを、ぼんやりとこんなタイトルにしてみた。

日本の医療を世界に知らしめる裏技とはなにか?それは、外国人医師を日本で研修、修練させること。そして、彼らに日本の病院のデータで世界中の学会で発表してもらうこと。

これは、えびふりゃ〜(そんなことは言わないと怒られたのだけど)の地方で同じく小児心臓外科医をされているS先生のアイデアで、そのまま、まるパクリなのだけど、あまりに素晴らしかったので、僕はこのアイデアを全面的に押している。

日本の医療の実態というのは外国ではほとんど知られてないと思う。それは、簡単なこと、知っているひとが周りにいないからだ。もし、日本の医療を体験すれば、外国人はほとんどの人が日本の医療の素晴らしさを知ることになると思う。そういう彼らが、自国に帰り、日本の医療っていいよという噂を流してくれるだろうし、学会でプレゼンテーションしてくれたらなおいっそう素晴らしい。日本人がそこで発表するより、自国の人が話した方が、同じ内容であってもずっとその国の人たちに浸透するはずだ。日本人が国際学会で英語でプレゼンテーションするのはやっぱり苦手だったりする。だったら、話せる人に話してもらえばそれでいい。その方がずっといい。発表する外国人の部下の後ろで、日本人のボスが、どん、としておけばいい。日本で、有名な外国の多くの病院も、そこに行った日本人が国内で有名にした例がいくつかある。その国では、そんなにパッとしなくて、他にもその国にはすごい病院がいくつかあるのに、そちらは全く知られてない、ということも良くある。

いやいや。外国人医師が日本で働くのはハードルが高くて無理でしょ?と思う人も多いと思うけど、実はそうでもない。

日本には『外国人医師臨床修練制度』というのがある。厚生労働省大臣の許可を得れば2年間の日本の臨床修練指定施設で研修が認められる。
この外国人医師の臨床修練の許可。ちょっとびっくりする。言語試験の項目があるのだけど、日本語検定2級。ここまではわかる。日本語検定2級って結構難しいと思う。次、TOEFL 510点、TOEIC615点。日本で働くのに、英語の試験だけでいい、ということ。多くの国で自国の言語試験だけなのに、なんて優しい国。日本。しかも、TOEFL 510点って。  (外国人医師の申請。条件など)
一方、臨床修練指定施設の申請も特に難しい条件もなく、普通の施設ならどこでもなれるのではないかと思う条件。  (臨床修練指定施設の申請。条件など)

もしかすると、日本人がヨーロッパで働くよりずっと簡単じゃないの?と思う。



実は、この記事は以前から書こうと温めていたもの。そんな折り、6月11日付けで安倍首相が『外国人医師規制緩和に意欲』というニュースがあった。世界経済フォーラム ジャパン・ミーティング」の講演で「外国人医師が日本で医療をできるように制度を見直す」と述べたらしい。もしかすると、安倍首相の頭には、経済活動の一環として、外国資本の大病院のフランチャイズが日本でも開業できるように、という思いがあるのかもしれないけど。それでも、規制緩和が進めば、外国人医師がもっと多く日本に来れるようになる。そういう規制緩和に便乗して、日本で心臓外科を学びたい、という外国人も出てくるかもしれない。あるいは、積極的に呼び込んでもいいかもしれない。



どの先進国も外国人医師の流入に規制を強めているこの時代に、日本は規制を緩和する。追い風が吹いている、勝手にと思い込んでいる。






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このブログの登場人物
A教授:この病院のボス。手術中の紳士的な態度もさることながら、普段の笑顔も素敵。 H先生:A教授と同じ立場のボス。手術中は吠える鬼神に化す。手術を離れるとびっくりするくらい温かい人。実はいろいろな人のことをよく考えているのはこの先生。スロバキア人。 心臓先生:定年まじかのベテラン心臓外科医。みんなの指導医で、論文の数も凄まじく、統計処理も天才的。アフリカのブルンジ人。 J先生:兄貴のような執刀医。明るくて楽しいのだけど、感情の起伏が激しくて手術中は叫びまくることも。でも、その次の瞬間には笑っている。ギリシャ人の血をひくドイツ人。2012年の8月からベルリンの小児心臓外科のボスとして赴任。 C先生:推定年齢45~48歳の女医さん。だれも本当の年齢は知らない。長くこの病院に勤めていて、J先生の去った後、ようやく執刀医の位置に。ドイツ人。 L先生:J先生の後がまで赴任してきた先生。アメリカで修行した経験あり。ドイツ人らしい慎み深いいい人。 P先生:30歳の唯一の若者。元気でいい奴だけど、ちょっと性格が悪く看護師さんからは嫌われていたりいなかったり。H先生と同じスロバキア人で、H先生の保護下にいる。やや過保護?! D君:元々はスクラブナースだったけど才能を見いだされて手術アシスタントに。
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遮断鉗子

Author:遮断鉗子
心臓外科医のブログです。
小児心臓外科医(35歳 心臓外科 10年目)のドイツ留学記です。
2010年7月からドイツに。

毎日の手術の事を中心に。ドイツビールの紹介もしていきます。

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